リアド・イドリッシー、フェズ
リアド・イドリッシーは、フェズにあるホテルというよりは、この街の歴史の美しく保存された一章のような雰囲気を感じさせる場所の一つです。 古代メディナの中心部に位置する築400年の邸宅を改修して建てられたこのリヤドは、伝統的なフェズの建築様式を蘇らせるため、6年間にわたる入念な修復工事を経て、2012年にゲストを迎え入れました。 天井の高い中庭、精巧なゼリジ・タイル細工、彫刻が施された杉材、そして繊細な漆喰のディテールは、フェズが誇る職人技を余すところなく披露しています。
特に興味深いのは、デザイナーのロバート・ジョンストン氏の役割です。彼は2010年にフェズに移住し、1年以上の歳月をかけてインテリアと調度品のデザインに取り組みました。洗練された高級ホテルを作り上げるのではなく、モロッコ各地で収集したアンティークや芸術作品、個性あふれる品々でリアドを満たし、各スイートに独自の個性を与えました。
このリヤドの最も際立った特徴の一つは、「ザ・ルイーンド・ガーデン(The Ruined Garden)」とのつながりです。これは、隣接する廃屋の跡地に造られたレストラン兼緑豊かな庭園です。果樹、ハーブ、花々、そして隠れ家のようなコーナーが、迷路のような外の通りから逃れて安らげる静かな隠れ家となっています。
このロケーションは、フェズのユネスコ世界遺産に登録されたメディナを探索するのに理想的です。徒歩圏内には、世界最古の現存する大学として知られるアル・カラウィーン大学や、モロッコにおけるマリニド朝建築の最高傑作の一つであるブー・イナニア・マドラサなどの名所があります。
リアド・イドリッシーの最大の魅力は、何世代にもわたって築き上げられてきた「家」としての温かみが今も感じられる点でしょう。手描きの天井、堂々とした木製の扉、そしてかつての住人たちの面影が建物に織り込まれており、歴史を感じさせつつも、温かみのある生活感あふれる雰囲気を醸し出しています。
専門家によるレビュー
「入念に修復されたこの魅力的なリヤドは、天井高が3階分もある中庭と5つの客室が、まばゆいばかりのゼリジ・タイルと精巧なスタッコ細工で彩られています。 国内各地から集められたアンティーク家具で美しく装飾されていますが、専用バスルームにはレインシャワーが備わり、館内全域で無料Wi-Fiが利用可能など、快適さは現代的な仕様となっています。」
「小さなホテルでありながら、心温まるおもてなしと豊かな個性を兼ね備えたこの場所は、『答えは「はい」です。では、お客様が何を望まれているのかお聞かせください』という姿勢を基本理念に築かれた、稀有な場所の一つです。 建築様式という点では、このホテルはファッシ建築において流行り廃りを繰り返してきた様々な様式を融合させた、300年の歴史を持つ魅力的なパッチワークのような存在です。」
ゲストに好評だった点
- 最高のロケーション
- 親切なスタッフ
- 庭
- 無料Wi-Fi

その他の写真